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落ちこぼれの救世主

第1章 序章

そう言って、チラッとカイに視線を向ける。

「い、居残り授業だと? そんなのいやに決まってんだろ!!」

吐き捨てるように言い、"話にならないね"といった風な目でディルを見つめるカイ。

予想した通りのカイの返答に、ディルはちいさく頷く。

「仕方ないな、ではこのまま足首がちぎれるまでわたしのリーフフィールドで苦しんでもらうとするか」

そう言い放ち、白いローブの懐から手をだしカイにかざすディル。

「可哀想に……同情するよ、カイ。 まだ若いのに足首なしで生きていかねばならぬお前の人生にな」

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