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16歳に恋する23歳の俺。

第11章 慧side






仕事が終わり、


俺は車を運転しながら
優美花のことを考えていた





はぁ…


失ってから気づく、ってか






車内のBGMは俺のため息で

何だかやりきれない気持ちになった




優美花のいない家に帰るのは
無性に嫌で



わざと遠回りして車を流していた








信号に捕まり、

ボックスからCDやDVDを漁る。



何にしようか

考えていると



ふと視界に入った二人の男女。





今から横断歩道を渡る、

手を繋ぎながら


楽しそうに話している、男女。








その女は




紛れもなく




























優美花だった






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