
16歳に恋する23歳の俺。
第3章 会話
あとひとつ、俺は気になることを切り出す。
「なんで俺に本当のこと話してくれたの?」
しかも優美花ちゃんから話してくれたしな
「…大地さんと話してると、ほんと楽しくて
仕方ないんですよ
でも、私ハタチだって嘘ついてるから
何か申し訳なくなっちゃって…
16だって言ったらもう話してくれないんじゃないかと思ったけど
本当のこと言いたかったんで、話しました」
優美花ちゃんは、しょぼーんという効果音が似合うくらいに
落ち込み、グラスに入っているストローに口を付ける
ほんと、かわいいなぁ
「俺がそんなに小さい男に見える?
16もハタチも同じようなもんでしょ
俺は全然年齢とか気にしないし、
そんな深く考えんなよ
逆に優美花ちゃんは、23のおっさん大丈夫なの?笑」
「どこがおっさんなんですか(笑)
私は全然大丈夫ですよ」
安心したように口が綻ぶ優美花ちゃんを見て
心底抱き締めたくなった
なんか、一歩近付けた気がするのは俺だけかな…
