記憶のカケラ
第2章 日常
そのまま授業は進んでいき1日が終わる。
帰りのHRもいつも通り先生は簡単に連絡をすませ、
「当番はちゃんと掃除するよーに。じゃあ気をつけて帰れよ。終わりっ!」
なんていって去っていった。
「いつも通り綾ちゃん軽いよなぁ。」
と笑いながら周太がこちらへ来た。
綾ちゃんというのは担任の藤谷 綾(ふじたに あや)のこと。
まだ若いけどさっぱりしていてみんなから好かれている。
「さすが綾ちゃんだよな。」
なんていって2人で笑ってると掃除から帰ってきた亜梨紗が教室のドアの方から俺を呼んだ。
「りょーぅ、帰ろ!いつも通り今日も付き合ってね。」
「はいはい。」
俺は荷物を簡単にまとめ
葵と周太に二人で、
「またね」「またな」
と軽く手を振ってから教室を出た。