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記憶のカケラ

第2章 日常

~遼side~

俺達はそのまま教室に向かった。
俺達4人は同じクラスである。
教室には序々に人が集まりいつものように授業が始まる。

「こないだやったテスト返すぞー!!」

朝からそんな先生の声

「今回も1番よかったのは久園と高柳な。」

おぉっと周りで歓声が上がる。

「やっぱりおまえらは面白いなぁ。いつものごとく2人とも97点だったぞ。」

先生が笑いながらそういうと、
「またかよー。」とか「2人でテレパシーでも使ったん?」なんて声が聞こえ、教室がみんなの笑い声でいっぱいになる。

先生が面白いというのは点数のこと。
俺らは何かと2人で揃うことが多い。
だからか成績もいつも似たような点数になることが多かった。

――このときは何も感じなかったけど、
数年後に俺はこのことにすごく感謝をすることになる。

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