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記憶のカケラ

第3章 勇気

珍しく真面目な話に驚いた。
ただ言われっぱなしは悔しいので俺も一ついじわるを。

「お前もそろそろ葵にアタックしねーとな。」

にやっと一言。周太からぼんっと音が聞こえそうなくらい顔を一気に赤く染めた。

「わかってるよ!!まったく意識されてないけどなっ!とりあえず今は試合っ!!」

自分から振った話題を必死で反らそうとする周太に笑ってしまった。

「ははっ!とりあえず勝つぞ。」

ていって練習に入った。

さっき周太に言われたことはほんとにどきっとした。
亜梨紗の隣にいるのは自分でいたかったから。
なんてまた考え出す。

とりあえず今は試合に集中しよう。

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