記憶のカケラ
第3章 勇気
~亜梨紗side~
練習試合に参加する遼の姿を教室の窓からみる。
そこに部活途中の葵が荷物を取りに来た。
「おっ!あーさなにしてんの?」
「遼と周太がサッカーの試合してるのみてる。」
と2人で窓から覗くとちょうど遼と周太が上を向いたので2人で応援をしながら手を振る。
「葵部活は?」
「これから戻るよー。」
葵は吹奏楽部。最後の大会にむけて3年生として頑張ってるみたい。
「そーいえば前からあーさに聞こうと思ってたんだぁ。」
「なになに?!」
葵の言葉に耳を傾ける。
「遼とさぁ、付き合ったりしないの?」
そうきかれ机に頬杖をついていた腕ががくっと滑る。