記憶のカケラ
第4章 デート
「付き合ってるよ。」
私がどうしようか迷ってる間に後ろから遼の声がした。
ちょっといつもと声が違うように聞こえた。
男子は驚いて、
「え、まじで!?じゃあ邪魔しちゃわるいからいくわ。」
なんていって去って行った。
「亜梨紗ご飯買った?」
「あ、えっ、うん。」
急に話しを振られて少し慌てる。
「じゃあ俺らも行くか!」
といって自転車に乗る。
私は頷きながら自転車に乗った。
だけど一見普通そうで、でもいつもとちょっと違う気がする遼が何か怒ってるんじゃないか…と不安になる。