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記憶のカケラ

第4章 デート

亜梨紗も同じように感じてたなんて…。
それから亜梨紗は笑った。

「二人して同じことで悩んでたなんてね。はぁ。恥ずかしがらずに最初っから言えば良かった。」

俺も同じように笑った。

「ほんとにな。でもまぁ珍しい経験できたってことで。これからはお互いほんとになんでも言い合えるじゃん。」

俺の言葉に亜梨紗は笑いながら頷いた。

それから2人でご飯を食べながら星を見た。
山だから明かりが少なくて星がよく見える。
星を見ながら亜梨紗は

「やきもち妬いてくれてありがとう。ちょっと…いやかなり?嬉しかった。」

と言った。

「俺もだよ。」

そういうと亜梨紗は笑って、それから少し俯いて両手で俺の手をとった。

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