テキストサイズ

記憶のカケラ

第4章 デート


それから亜梨紗は

「さっき言ってなかったね。…付き合ってるって即答しなかったのは遼がからかわれないように内緒にしようっていったから迷ったの。」

と言った。そのまま亜梨紗は続ける。

「でも今考えたらそれだけじゃないと思う…。きっとどこかで2人だけの秘密にしときたかったんだと思う。」

そういった亜梨紗を俺はゆっくり離した。
さっきまでとは違って今度はお互いにちゃんと目が合ってる。

そのまま俺達はゆっくりとキスをした。

まるで周りの音が消えたみたいに静かだった。
俺達を見てたのは星と月だけだった。

唇を離した俺達はお互いに照れてしまったけどそのままなにもいわず笑い合って手を繋いだ。

帰りの2人乗りはいつもより緊張した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ