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記憶のカケラ

第5章 非日常


~亜梨紗Side~

風がどんどん強くなる。
バスから見える景色はどんどん流れていく。

「遼達大丈夫かなぁ…?」

そんなこという私をにやにやしながら見る葵。

「ふふっ。愛しの遼君だもんね~。」

「もうっ。葵ったら!私は普通に心配してるのに!」

葵のちゃかしに私はちょっとだけ頬を膨らませる。
そんな私を見ながら葵は笑う。

「大丈夫でしょ。あいつら案外頑丈だしさ。」

「そうだよね。」

葵の言葉に少しだけ安心する。

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