記憶のカケラ
第5章 非日常
それから葵は再びにやにやして...
「それよりさ~、2人いつの間にかくっついてたじゃない?何が合ったのかなぁ?」
「うっ…!」
私も遼もなんとなーくしか話してなくて、何度か聞かれたんだけど逃げてたんだよね…
「バス20分一緒に乗ってられるからね!今日は詳しく聞かせてもらうよ~。」
隠し通せるのもここまでみたい。
楽しそうな葵に思い出すだけで照れちゃって恥ずかしい私...
家の近くのバス停につくまで葵の質問攻めは止まらなかった。
途中で葵に
「葵こそ恋愛話ないの??好きとか好かれてるとか告られたとかっ!」
と聞いて見たけどケロッとしながら
「ないなぃ~。今は部活が彼氏だからねっ!!」
と言われた…。
私は心の中で
がんばれ…周太…
とつぶやいた。