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記憶のカケラ

第2章 日常

~亜梨紗side~

今日もいつものやりとりが始まった。
さっき葵に仲がいいねと言われたとき、すごく鼓動が上がった。

葵と周太は私の気持ちに気づいてるのか心なしかにやにやしているように見える。
でも遼はきっと私の気持ちになんて気づいてないだろうから…
私は精一杯普通の振りをした。

いつも通りの言い訳
「幼なじみだから」

そう言ったとき遼はなにも気にせず頷くから胸が痛くなる。

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