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記憶のカケラ

第6章 悲しみ

6章 *悲しみ*



そのあと幸さんと杏ちゃん、遼。
4人で写真を撮った。
一生忘れないように…
精一杯生きていけるように…




そのあと幸さんとは別れたけど連絡先は交換しなかった。
…きっと会える気がした。

「亜梨紗…ピアスあげちゃって良かったのか?その…形見なのに。」

遼が心配そうに私を覗き込む。

「あげたんじゃないからね。いつか戻って来るから。…それに私の誓いにもなったから...。
幸さんが返しにきてくれるまで私もくじけないように。
それに幸さんは自分を責めちゃうほどにお母さん達をしたってくれてた。だから…私も幸さんの支えになりたかったのかも。」

「亜梨紗…。」

そっと遼が私を抱きしめた。

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