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記憶のカケラ

第7章 別れと…


あれからすぐに私たちは島へ戻ってお葬式を開いた。
といっても身近な人だけを呼んだからそんなに多くの人はいない。
それに私には祖父母や親戚はいない。
一度だけ気になって2人に聞いてみたけど
お父さんは少し懐かしそうに
お母さんは少し悲しそうに
いないのだと首を振った。

だから身寄りのない私は遼の家でめんどうをみてもらうことに決まっていた。



お葬式の時
冷たくなってしまった二人に最後のお別れをした。

「お父さん、お母さん…さよなら....今までありがとう....大好きだよ…。」

涙は出なかった。
ただもぅ時間だけが過ぎていく感じだった。

みんなが
辛かったね、頑張るんだよ
と声をかけていく。
幸さんに会って確かに頑張ろうと決めた。
でも何をがんばっていいのか、
どうすればいいのか何もわからなかった。

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