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目を瞑ると君の声が聞こえる。

第1章 ここでおわり

「ここはどこだ……?」








気が付くとおれは、真っ暗な部屋の中にいた。








明かりはなく、左右を見回すが何も見えない。








仕方なく、手探りで周りの状況を掴むことにした。









「わっ!」







何かに躓いた。




触ってみる。





うんっ? ムムム……。うぬぬ~っ?









人の感触!









いや、だが、何かがおかしい。







いくら触っても、反応がない。







そもそも、呼吸もしていないし、心臓も動いていない。










死んでいるっ!







「うわっ!」








思わずおれは、死体を放り投げてしまった。










暗い部屋の中、鈍い音が辺りに響いた。

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