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赤い恋 ~sho sakurai~

第5章 応援

ジャニーズは一般人と恋愛禁止なんて、知ってる。

知ってるけど…。

…………好きなんだもん。

うぅなんか泣きそうかも。

和「…………結衣…」

ニノが私を見て名前をよんだ。

結「え?」

和「あの、ジャニーズは一般人と恋愛禁止、とか気にしてるかも知れませんけど、そんなの無視してくださいね。忘れてください」

……………………は?

結「や…ちょ、え?なに言って…だって…」

ニノ…………ナニ言ってるの…?

そんな…ファンを裏切るようなことしていいの…?

いや、いい訳がないよね…

和「結衣は、結衣にはそんなこと気にしないで頑張って欲しいんです。…結衣は特別です」

…………なんで…?

なにを言ってるの…?

和「まあっ特に気にせず♪」

…………よく…わからないよ…。

そんなことしていいの…?

和「さ、出来ましたよ」

結「あ、うん」

またもニノの声でハッとした。

和「次はなにを?」

結「じゃあ、そこのホワイトソース流し込んでくれる?」

和「はい♪」

ニノはホワイトソースの入ったボウルを持ち上げグラタン皿に流し込む。

…………今のは忘れよっ!

うん、そうする!

全て切り終えた野菜をニノがホワイトソースを流し込んでくれたグラタン皿に入れていく。

和「よしっ後はチーズですね♪」

結「うん♪ありがとう。助かったよ」

心からのお礼を言って冷蔵庫からチーズを取り出す。

結「ニノもやる?」

チーズを見せてニノに聞く。

和「はい!やります(笑)」

私からチーズを受け取って封を開けた。

結「チーズの量は好きな量ね」

私もチーズをのせながら言った。

和「俺は丁度いいぐらいで♪」

…………明日、何時なんだろ…。

ふと思い出した私はニノに聞くことにする。

結「ね、ニノ、翔ちゃんって明日何時かな…?」

手は動かしながらニノに聞く。

和「ん、確か映画の撮影って言ってたから結構早めだったような……」

ニノも確かな時間は分からないらしく、手を適当に洗ってケータイを取り出した。

結「?予定、書いてあるの?」

なぜいまケータイを取り出すのかわからなかった私はニノに聞いた。

和「いや、Jにさりげなく聞いてもらおうと思って。内緒のほうがいいでしょ?」

優しく微笑んだニノはメールを送信した。

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