スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第11章 episode10~*戻ってきたはずの日常*~
保健室は誰もいなかった
くうくんから来たメールを見ると、遅刻と書いてあった
唯「本当に、1日で終わるのかな……」
束を学年ごとに整理して、始めてみる
これでも私は集中力に自信のあるので、そこから休むことなく書き続けた
気づけば外が騒がしくなって、
朝早くからやっていたが、もうお昼のチャイムも鳴っていた
唯「何か、無理そうな気配……」
これだけ集中して、終わったのはせいぜい300枚程度だった
そして、
「諦めれば?」
唯「……くうくん、」
いつからいたかわからないが、くうくんは残っている紙束を見て悲しそうに言った
空「これ、誰に頼まれたの?
俺、唯先生を困らせる人は許せない……」
唯「教師みんな、かな」
全員、は大袈裟かもしれないが間違ってはいない
黙って見ているのも、共犯だと自分たちは生徒に教えてるのに、
その教師が犯してるなんて知ったら、生徒はどう思うだろう。
空「唯先生がいじめられてるって、二宮は知ってんの?」
唯「今の時期、嵐忙しいもん、24時間とか、コンサートの準備も……
私なんかに時間使ってちゃダメでしょ…」
空「やっぱ、和くんみたいに芸能人とかなると価値観が違うのかなぁ、
俺だったら彼女に気ぃ遣わせない雰囲気出すけど」
唯「てか、なんで“和くん”って呼び方知ってるの、私言ったことあったっけ?」
いつの間にか言ってたら、、とても恥ずかしい
だけどくうくんは首を横に振って、
空「俺は、唯先生が好きだから何でも知ってるよ?」
唯「またまたぁー(笑)くうくんは誉め上手なんだから(笑)」
空「本当なんだけどな、でもまだ信じられないか。
飯食ったら俺も、それ、手伝うよ。」
そういうと、くうくんは給食を取りに部屋から出ていった