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ふしだらと言わないで

第5章 慰み者の娘 2

「またそんなお戯れを
大丈夫ですよ!
親も家もお金も身寄りも
何もない私ですけど
元気いっぱいですから!」



 私はそれを裸で言った
 恥ずかしかった

 笑ってくれないので
 カァァと耳まで赤くする

 いそいそ着物を羽織る



「なので、えっと…///
またいつでもお呼びください!
精一杯お相手を務めますので…
…あの、祐也様?」



 祐也は最初は小さく
 次第に大きく笑い出した



「いや、すごいと思って」
「はあ…」
「時間だからもう行くよ
またよろしくね」
「はい、いつでもどうぞ」



 笑顔で見送った



 祐也はひとり廊下を歩く
 両手を組んで後ろ頭に当てた



「………あー…」



 ため息の一つも出る

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