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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

おにぃとは子供の頃から
すっごく仲良しで

さすがに思春期入ったら
若干距離ができたけど

あたしは大好きだし
構ってもらいまくってる



一度ギャグで喋っちゃいけないってゲームしたんだけど、おにぃとは言葉なしでも日常を暮らせた

醤油取ってって口に出さなくてもおにぃはわかってくれた



「はぁぁ…」
「どんまい、おにぃ」


あたしは軽く言う
内心不仲なのが嬉しかった


「はぁ?うざ
俺は真剣に悩んでんの
ガチで結婚とか考えてんだから
茶化すんなら失せろ」



………あたしは
おにぃの彼女さんが好きくない

あたしのおにぃだった
いつもそばにいて
助けてくれて
守ってくれて
笑顔を見せてくれて…

それを横から掠め取った
インランな雌ネコだ

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