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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

底なしの沼が
精神を暗闇に染めて
望まない俺を作り上げてる



泣きそうな顔の…
透明な涙を溜めてる柚香を

壊れそうなほど抱きしめる
キスして、抱きしめる



「いいだろ別に

血は繋がってねぇんだから

ヤらせろよもっと

どうせすぐ忘れるんだろ
遠く離れた他人なんて

赤の他人もおんなじなんだから」



俺は恐れた

残していきたかった
どんな形であれ
俺がいたという、何かを

大好きだった家族から
妹から

俺が完全に消えてしまうこと



それだけは…

耐えられなかった

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