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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

やっ…!

突き飛ばされたおにぃが壁にぶつかってあたしを睨む



「み…見んな」
「もう見ちまったよ」



な、なんで寄ってくるの!!

あたしは両手で隠してぎゅっと目をつむって震えた



「や、やだ!」



そろりと目を開ける

おにぃの手はあたしに触れる直前の空中で止まっていた



「…そうだよな

俺、お前に………」



唐突に思い返されてしまう

おにぃとのsex
感触、その時の快感

顔がゆでだこになるようだった



(そうだ………

おにぃと一線を越えちゃったんだ)



色んな情報に混乱してくる

本当は兄妹じゃない
でも今までは兄妹だった

おにぃには好きな人がいる
あたしにも好きな人がいる

でもおにぃはシてきた

つまりおにぃは兄妹じゃないことを知っててあたしを………



じゃあ…

おにぃの気持ちは?

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