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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

本当の兄妹じゃないからっていきなりそんな風に見れるわけない



「…俺、なんてことを…

すまなかった

お前の彼氏には俺から…」

「や、やめてよ!

仲直りしたばっかなんだよ!?

あたしを別れさせる気!?」

「や、だが…」

「いいの!

あれは事故だったの!

別にいいもん!

エッチで好きな人が変わるわけでもないんだから!」



沈黙がおりる



「なんか…

ヤリマンみたいな発言だな」

「はぁ!?///

ヤリマン違うし!」

「お前ちったあ

近所迷惑考えろよ

デカい声で丸聞こえだぞ」

「~~~~///」



カァァァと耳まで赤くなる

あたしは踵を返すと自宅に戻ってチェーンをかけた

これで鍵があっても開けられない



がちゃ、がちゃ!



「おい柚香っ!」
「しらない」



おにぃは暴れてる

が、すぐに静かになった



「これだけは聞いてくれ」



ドア越しでもわかる真剣な声に思わず身構えてしまった



「お前がいてよかった

救われたんだ

汚い俺を見たのに

普通に接してくれてありがとう

もう二度としない

俺…お前のこと…」



がちゃがちゃがちゃ!



「は、早く入って!

それから汗臭いんだけど!

ロードワークしたらすぐシャワー!

常識でしょ!?」



「あ、ああ…」

おにぃはシャワーに行く






しばらくしてシャワーの音が聞こえ始めると柚香は口を押さえ、ずるずると壁にもたれる

(今の…まさか、だよね?)

柚香の心臓が逸っていた

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