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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

昨日ほとんど寝れなかった柚香は授業の最中や合間であっても可能な限り眠りこくっていた

その休み時間も、細かい睡眠の影響でうとうとしていた、そんな折に友達の由宇がテンション高かった



「大変大変!」
「なぁに~…」
「お兄さんきてるよ?
柚香の顔が見たくて、だって!」
「んなっ!」



おにぃが――?正直仲良しだと思っていたのは柚香だけであった

おにぃのかつてのスタンスなら、学校で妹が何をしてようと構わないし、話しかけてもくれなかった

な、なんで?
柚香は変化に懸念する



「相変わらず
お兄さんカッコいい~!」



教室内の女子の視線をおにぃは一身に浴びている

自分を認めてくれない、そんな冷淡な父を見返すために努力を欠かさなかったおにぃは、甘いルックスを持ち合わせる優等生だ



「あ~目の保養だわ///
一度でいいから抱かれたぁい」
「あんた彼氏いんじゃん…」
「それとこれとは話が別なの」



柚香は呆れ顔になる

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