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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

「や、やめてってば!」
「柚香お前…?なんか首に」
「下ろせっつの!」



見事な張り手におにぃはよろめく

手を離さないのはさすがだが、柚香は突き飛ばして自分から下りた



「帰れ、ハウス!」

周りは兄を罵倒する妹のギャップに特に男子が引いている

女子は逆に過剰すぎる反応に何かあるかも?と素早く嗅ぎつく



「おーイテェ…はは」
「余計なことしないでよ!」
「柚香」
「なに!?」



そっと耳打ちされる

にやにやしている



「鎖骨んとこにキスマークついてる
さっきまでなかったのにな」



!!!!!

指摘されて真っ赤になる
エッチを誰かに知られることの恥ずかしさを男は知らない



「見られないようにな
男に変な気起こさせるなよ」
「わ、わかってるよ…」



おにぃは頭を撫でてくる

下から見上げるが
どう対応していいかわからなかった

ヤキモチ妬きの彼氏がなんとなく子供に見えてしまった

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