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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

柚香は恥ずかしかった

セックスどうのとおにぃを敬遠しようと考えた柚香は、明らかに自意識過剰の独り相撲で考えれば考えるほど浮ついた女であり変わりたいと思った



「…貸して
あたしが探してあげる」
「は?いいよ」
「いいからっ!
なんならあたしも働くし!」
「意味わかんね…っておい?」
「貸して!」



柚香が手にかけるとおにぃは取らせまいとしたが、柚香はそれになぜかむかついて取り合いになった



「手伝うって言ってんの!」
「はぁ?なに言い出すし」



そうこうしてるうち、力を放出してムキになっていた柚香が足を滑らせてバランスを崩した



「わ!?」
「バカお前っ…」



背中を打ちそうになった柚香の代わりに腕が差し込まれ、咄嗟だった分おにぃの体は柚香にのしかかる

柚香は完全に押し倒されていた

痛みは全くなかった



「あ…ありが、とう…」
「気をつけろよ…あ」
「へっ、な、なに…?」
「いやパンツが」
「なに見てんの最っ低!///」
「セクシーなのな」
「は、早くどいてよ…」
「…わかってる」



見下ろされる柚香は髪にキスされてどきまぎする



「な、なにしてんの…」
「別に?」



おにぃと目が合う
柚香はドキッと見とれる
視線から逃げたいのに逃げられなくてじっくり顔を見られる

髪にキスされるたび柚香は恥ずかしくて身じろいだ

おにぃのきれいな瞳が服を着た柚香を見透かして見つめてくる



「…///」



なんなの…
なんでそんな目で…見るの…

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