テキストサイズ

ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

柚香はぎゅっと目をつぶった

また髪にキスされたのがわかり柚香はドキドキする

おにぃはすっと離れて起き上がる



「なにやってんだよ」
「あ…あたし…?///」
「いつものお前どこ?」
「ひ、人をからかうなっつの!」



柚香は慌ててパンツを隠す
めくれて見えてたお腹も何もなかったというのに変な感じがした



「~~~っ寝る///」
「手伝ってくれんじゃなかったの?」
「気が変わったの!」
「薄情なやつ」
「誰がっ…」



おにぃがニッと笑う
けれどどこか寂しそうで…

振り返った柚香は、言い合いすら楽しんでいる様子に気づき、これでいいのかと自分に問いかける

おにぃは、出ていく
来年にはいなくなっちゃう

セックスしたとはいえ
なかなか割り切れないままだが
柚香はおにぃが好きだった



思いとどまった柚香は戸惑う自分をいったん忘れ、何もせず離れ離れになることに良心が呵責し、そして



~~~~っ…



「やっぱ手伝う!!」
「柚香?」

「協力、するから!

二人で探せばいいとこ見つかるよ

それにあたしも

お金ほしいと思ってたし

バイト代余ったら

おにぃに回してあげるよ

貸しだからいつか返してよね」

「―…」



隣に座ったあたしをおにぃは黙って見つめてくる

黙ってればカッコいいから困る…

さっきのといい
本当になんなんだろ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ