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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

我が身が惜しいのだろう、先生は告発を恐れて降参した

おにぃの怒りは収まらない
柚香のセックスしているスナップを細切れに破り捨てると今度は先生の胸ぐらを掴んで締め上げた



「おにぃ…もういいから…」



このままだと本当におにぃが退学してしまう気がして柚香はおにぃを連れてその場をあとにした

先生はうなだれていた

きゅっとおにぃの服を掴む
今はああやってるけど、また脅されたらと思うと柚香は恐怖で押し潰されそうだったが、そんな不安をかき消すように柚香の腰は引き寄せられおにぃの胸に抱かれる



「大丈夫だから」



怖がらないよう一瞬で、それが寂しくも思えてしまう



「いくぞ」
「え…いくって…?」



おにぃの大きく広い手が柚香の指の間を通ってしっかり握る、柚香はえっ?と思ったが力強いおにぃの先導に何も言えなくなる



着いたのは保健室だった

なぜか無人で、柚香は意識した



少し落ち着いてきた柚香はどぎまぎしながら口を開く



「あ、あの、おにぃ…
なんで…?」



おにぃは答えてくれなかった

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