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ふしだらと言わないで

第3章 初めての恋の続き

「結婚してる!?」



 私は驚いていた
 誠司は既婚者だったのだ

 朝、カレ以外の男と目を覚ましたというのに私は意外なほど落ち着いていて、大事なカレとは別の、一夜を共にした男に尽くしていた

 そんな私に誠司は困っていた
 多分、不可解だからだ



「じゃ、じゃあ…」



 誠司は既婚してる
 驚きを禁じ得なかった

 じゃあ尚更なんで?となる
 なんで私と寝たの?

 もしかして上手くいってないのだろうかと勘ぐった



 こんな話をしてるのも
 私が会社に仮病を使ったからだ

 一夜限りのなかったことにして帰ってもよかったのだが、私にとって誠司はそれができない相手らしく、あけすけな話抱かれて好きが蘇った

 セックスから始まる恋もある

 思えばここが分岐点だった

 あの頃実らなかった初恋を大人になった今どうするのか?

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