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拝啓、 大好きな君に

第2章 6月ー某公立高校

まだ6月だって言うのに暑い…。

蝉の声も鳴り止むことなく鳴いている。

「暑い…」
夏の暑さもあったが多分それだけじゃないだろう。

クラスに人が密集していることだ。
なぜ、人が密集しているかって?
そんなのは周りを見れば一目瞭然だ。

「なぁ…我親友よ…」
話かけてきたのは小学校からの

親友ー北嶋 煉斗だ。

見るからにチャラい。

髪の毛を茶髪にして何回も生徒指導に呼ばれても懲りないバカだ。

こうゆうのをチャラ男と言うのだろう。
まぁ、こんなんでも一応親友だ。

「何だい?我親友よ。」俺が返事を返すと顔をしかめた。

「…暑い…」

「そうだな。」
俺は机から下敷きを取り出し、煉斗に渡した。

煉斗はその下敷きで扇ぎながらも顔は不機嫌だった。

「こんなものでこの暑さが和らぐと思うかい?親友よ。もし思ってるのならかなりのバカだぞ?」煉斗が真剣な顔で俺を見て言う。

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