
拝啓、 大好きな君に
第2章 6月ー某公立高校
「バカにバカって言われたくないな。ないよりはましだろ?」
「誰がバカだ。バカ。あってもなくても一緒だろ…。」
「お前だよ。バカ。じゃあ、返せよ」
「
俺ばバカじゃねぇーよバカ。嫌だ。」
「そう思ってる時点でバカだよバカ。なんだよお前…」
「バカバカうるせぇーなバカ!何か返したら負けた気がするから…」
そう言い煉斗は下敷きをギュッと抱き締める。
「はぁ…。ほんとバカだなお前。」
俺が軽くため息を吐くと煉斗は不機嫌そうに顔をしかめた。
「でも、異常だと思わないか?『コレ』」
俺はクラスを見渡しまたため息を吐いた。
