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拝啓、 大好きな君に

第2章 6月ー某公立高校

「確かに異常だな。この『カップルだらけの教室は』」

そう…異常なまでの人の密集はカップルが多いからだ。

3年の俺達は受験シーズンでもある一方高校生活最後の青春なのだ。

3年に入ってみんな焦ったのだろう。

いつの間にかクラスの大半がカップルで埋もれていた。

クラスで彼氏・彼女がいないほうが珍しいほどかもしれない。

「確かに…異常だ。」
「だろ?そう思うだろ?そして何より…」

煉斗が拳を握りふるふると震えてた。

「何よりどうした?」

俺がそう返したと同時に自分の机の上に立ち拳を突き上げた。

「羨ましすぎる…」

涙を飲むように言った。そんな目立つ行為をしたのに誰一人として煉斗の方を見ていない。
呆れた…。

「そう思うだろ!我親友悠樹よ!!」

そう言って俺の方を見る。
そしてそこからのキメ顔。
ウゼェー…

「俺はそうは思わないな。」

「え?!何故だ!」
本気で驚いた表情を見せる煉斗。
「はっ!もしやお前…」

そう言いストンッと机の上に座り俺の耳元で囁く。

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