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君のクラスで1時間

第2章 私の呼び名は『ひなこ』

「真山も…そこまで否定しなくても。再追試が来週の水曜日なんだよ。それまで、な?進級に手を貸してやってくれ。…俺の教科に引っかかって、落第は…気分悪いし、な?」



佐藤先生までも頼むと、やっぱり無表情で私を見た。



「俺に何のメリットが?」


「…ど…同級生の…確保?」



私がそう言うと、健人の頬がピクッとした。
今のは…笑ったの?
イラっとしたの?

私が首をかしげると、健人が大きなため息を吐いた。



「っはぁー…それなら、あんたが頼むんだろ?」


「お、お願いします!!」

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