テキストサイズ

光と影

第1章 プロローグ




その者の綺麗な銀髪は抱き締めていた肉片で血に染まり輝きを失っていた。







その者の瞳から一粒の・・・







たった一粒の雫が音をたてず静かに落ちた。


その雫の輝きもほんの一瞬で、地面に落ちたときに血と混じりあって輝きを失った。





「・・・る。・・・てやる。・・・殺してやる―――――――!!!!!」






そう叫んだとき、辺りは黒い光に包まれた。


黒い光が消えた後、空にも、陸にも魔物の姿はなく、たった一人だけがその場に残っていた。


そして、その者は誰かを思う心を失ってしまった。






.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ