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redcross

第13章 宣戦布告

そろそろかな…。

俺はさっき、梨華から来た電話で嘘を教えた。

梨華からは前から何回か

『梓と付き合ってたんじゃないの?』

と聞かれていた。

でも、より、俺の言葉を信用させる機会を伺っていた。

信用度が梓よりも上にならないと、何を言っても梓の言葉を信じるから…。

でも今日の梨華は余裕がなく正常な判断力と梓の信用度が落ちたことがすぐにわかった。

だから俺は

『実は…梓から黙っとくように言われてたんだ。
本当は付き合ってた。』

と言った。

梨華は疑うことなく

『やっぱりね…』

と呟いていた。

こうなるのは全て俺の計算した通り…俺は笑っていた。

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