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第14章 嫉妬(梨華サイド)

梓は講義室から出て行った。

居なくなった瞬間、心のモヤモヤが消えていた。

『梨華ー。おはよう。』

『のんちゃん、おはよう。』

私に話しかけて来てくれたのが、希(のぞみ)こと[のんちゃん]だった。

梓と離れてから、私はのんちゃんと一緒に過ごすことが多かった。

『不機嫌そうだけどなんかあった?』


『ちょっとね。
梓見てイラついてた。』

のんちゃんには私が知ってる事を正直に話していた。

海斗が梓の元彼でお互いに気にしてる気がすること。

梓が何も話してくれなくて悲しかったことも…

『そうなんだ。
てか、彼氏ときたでしょ?
車から出てくるの見たんだよね。』

のんちゃんはにこにこしながら聞いてきた。

『あっ…うん。』

私はさよならのキスをみられてた?と思い照れていた。

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