
redcross
第17章 クラブ エマリ
クラブ エマリに着くと40代位の黒いドレスをまとったママらしき人が立っていた。
目が合うと
『電話をくれた子?
場所が分かったのか心配だったのよ。
入って。』
と言われママらしき人の後ろをついて、店に入った。
『ここ座って。名前は?』
『梨華です。』
『梨華ちゃんね。晃!』
晃と呼ばれ出てきたのは黒いスーツをまとい、黒服とこの業界では言われてるらしい。
『うちの黒服でメイクやヘアーもしてもらってる晃よ。』
紹介され会釈だけをしたが、無視されてしまった。
『ママ、どのドレスを着てもらえばいいですか?』
『あーちゃんと同じ位の体型よね?
あーちゃんのドレスでいいんじゃない?』
『今日出勤でしたよね?』
『いいの。高島不動産の貸し切りだし。あーちゃんにはチャイナドレス着てもらって。』
『でも、今日はチャイナの日ではなく、ドレスの日ですよ?』
『はぁ』
と小さなため息をついたあとママは晃さんに分かりやすく話していて、私の耳にも自然に入ってきた。
『高島さんはあーちゃんが気に入ってるでしょ?
気に入ってる子以外がドレス、あーちゃんがチャイナだとあーちゃんが目立つでしょ?
その方が高島さんは一緒にきた人に自分が入れ込んでる相手を高く評価されやすいでしょ。
それに印象に残る。
だから、梨華ちゃんはドレス、あーちゃんはチャイナでいいのよ。』
晃さんと私は納得していた。
そのあーちゃんという人のスパンコールが付いた青いドレスを借りることになった。
そのドレスはママの見立て通り私の体にぴったり合っていた。
ドレスを着た姿を見ただけで私じゃないような気がした。
それと同時に化粧が薄い自分の顔がドレスに負けている気がした。
目が合うと
『電話をくれた子?
場所が分かったのか心配だったのよ。
入って。』
と言われママらしき人の後ろをついて、店に入った。
『ここ座って。名前は?』
『梨華です。』
『梨華ちゃんね。晃!』
晃と呼ばれ出てきたのは黒いスーツをまとい、黒服とこの業界では言われてるらしい。
『うちの黒服でメイクやヘアーもしてもらってる晃よ。』
紹介され会釈だけをしたが、無視されてしまった。
『ママ、どのドレスを着てもらえばいいですか?』
『あーちゃんと同じ位の体型よね?
あーちゃんのドレスでいいんじゃない?』
『今日出勤でしたよね?』
『いいの。高島不動産の貸し切りだし。あーちゃんにはチャイナドレス着てもらって。』
『でも、今日はチャイナの日ではなく、ドレスの日ですよ?』
『はぁ』
と小さなため息をついたあとママは晃さんに分かりやすく話していて、私の耳にも自然に入ってきた。
『高島さんはあーちゃんが気に入ってるでしょ?
気に入ってる子以外がドレス、あーちゃんがチャイナだとあーちゃんが目立つでしょ?
その方が高島さんは一緒にきた人に自分が入れ込んでる相手を高く評価されやすいでしょ。
それに印象に残る。
だから、梨華ちゃんはドレス、あーちゃんはチャイナでいいのよ。』
晃さんと私は納得していた。
そのあーちゃんという人のスパンコールが付いた青いドレスを借りることになった。
そのドレスはママの見立て通り私の体にぴったり合っていた。
ドレスを着た姿を見ただけで私じゃないような気がした。
それと同時に化粧が薄い自分の顔がドレスに負けている気がした。
