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redcross

第2章 home

それでも雰囲気を崩したくなくて、笑顔で相槌したり、無理矢理会話に参加していたが、そうする自分に疲れていた。


♪~♪~~♪~

[響]

『もしもし』

『何?』

『体大丈夫かなっと思って。』

『大丈夫じゃない。
痛い。』

本当は、痛みは消えていた。

『そっか…ごめんね。
かわいいリカちゃん見てたら手加減出来なかった。
優しくしたつもりだったけど最後はする余裕もなかったから気になってたんだ。』

『ふぅーん。
だから大丈夫じゃないって。
どうするの?』

『どうしよっか?
またする?』

『何でそうなるのよ!』

私は笑っていた。

それから他愛もない話をしていた。

学校の友達と違って相手の顔色を伺うことも、空気を見ながら話すことも、しなくていいのが心地よかった。


また私とやりたいのかご機嫌を取るような事も言ってくる。

私が何を言っても笑ってくれた。


一時間近く話してまた会う約束をして電話を切った。

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