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redcross

第1章 ツーショットダイヤル

そんな思いが募り、ビルとビルの隙間に入り通話ボタンを押した。


画面に番号が表示され、繋がった…。


『ツーショットダイヤル、サクラです。ただいまお相手を探してます。ちょっと待ってね。』

と機械音が流れ、そのアナウンスが何回か鳴ったあと…機械音ではない声が聞こえた。


『もしもし…』


私は、その声を聞き一気に緊張していた。

『もし、もし!?』

声が裏返ってしまった。

その返答に、慣れてない感じがしたのか、その人は食いついてきた。

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