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redcross

第1章 ツーショットダイヤル

『ねぇ、ねぇ、何歳?』

とその人は手慣れてる感じで聞いてきた。

『じゅう…ろく…。』


『高校生?』


『うん。』


『今何してるの?』


『街にいる。』


『会わない?』


『いいよ。』


こんな簡単な会話で会うことになった。


怖いとは思わなかった。


ただ、誰でもいいから側にいてほしかっただけ。


私を知らない人と。

ただそれだけ。

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