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第4章 特別なオヤジ

『もしもし…リカちゃん?
ごめん…寝てた?』

『起きてた。』

『リカちゃんの声急に聞きたくなったんだ。
すぐ切ろうと、思ったんだけど出てくれて嬉しいよ』

響もなんかあったんだろう。
大の大人が真夜中の三時に電話をかけてくるんだから…。
私は理由を聞かない。
聞きたくもない。

だって、援交オヤジに情は持ちたくない。

と言いながら響は初めての人に変わりはなく、特別なオヤジだった。

一番私のありのままを受け止めてくれた。

私は響の前ではわがままでいれた。

親の前では親の顔色を…。

友達の前では友達の顔色と周りの空気を伺っていた。

でも響の前ではそんなことせずに済んだ。

顔色何てうかがわなくていいし、楽な関係だった。

金と体で繋がってる以外は…。

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