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第6章 響と海斗

俺は響を呼び止めた。

『社長さん。これ読んで感動しましたよ。』


と雑誌を広げた。

持っていた雑誌に目を向けさせるつもりが、響は俺に近づいてきて周りにしたスーツの男達に先に行っているよう指示した。


響と俺は二人っきりになった。

『リカちゃんの…彼氏だよね?』

俺は響の言葉にびっくりしていた。

梓が援交オヤジにはリカと名乗ってるのを聞いたことがあった。

『何で俺のことしってんの?』

『前に二人でいたのを見掛けたことがあってね。
お客様を相手にする仕事だから顔覚えはいい方なんでね。

ここで話をするのもなんだから社内で話そうか?

社内なら声の漏れない部屋もあるんでね。』

響は予想してたのかのような…。淡々とした話し方で話をしていた。

響に促され社内に入り社長室へと通され社長室の中の小さな四畳半程の部屋に通された。

社長室を鍵を閉めさらに防音加工されているその部屋にも鍵をしめた。

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