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第11章 デートの日

そんなことを考えてると海斗が姿を現した。

『梨ー華ちゃん。お疲れさま。』

海斗は車で梨華の前に現れ、梨華を助手席に乗せ走り出した。

『梨華ちゃん、どこにいく?』

『どこでもいいですよ。』

『じゃあ…俺に任せてもらっていい?』

俺はそういって山道に向かって走り出した。

山道を行くとホテルがあり、そこの駐車場に車を止め、ホテルが管理している公園へと歩いた。

そこから見える夜景は絶景で、デートには絶好の場所だった。

『うわぁー。
凄い綺麗。』

『でしょ。
梨華ちゃんをここに連れてきたかったんだ。』

梨華はその言葉に照れていた。

『梨華ちゃん、目を閉じてくれるかな?』

梨華は素直に目を閉じた。

キスされるのかな?と期待しながら…

すると首にひやりと冷たい感触がした。

『梨華ちゃん。いつも、バイトに大学に頑張ってるから。俺からのご褒美。』

耳元でそう囁かれ恥ずかしくて顔が真っ赤になっていた。

『本当にいいんですか?
ありがとうございます。
大事にしますね』

とほんとに嬉しそうな顔をしていた。

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