
三日月の夜に
第1章 猫がきた。
大平星夜(おおひらせいや)は薬剤師だった。
40歳で、副店長をしている。
店長は、二歳年下の妻だった。
星夜の方が先に入店していたが、どちらかというと研究の方が得意だったため接客はあまり好きではなく、店長になるなど出世にも関心がなかった。
薬剤についての興味の方が人間に対する興味より大きく、どちらかといえば人づきあいは苦手だった。
しかし知識は誰よりもあったので、すぐに頼られる存在になった。
反対に妻は、とても積極的で人と関わることが大好きだった。
知識よりも人間性の愛嬌で店長にまでのぼりつめた。
正反対の二人が次第に惹かれあうのに時間はかからなかった。
40歳で、副店長をしている。
店長は、二歳年下の妻だった。
星夜の方が先に入店していたが、どちらかというと研究の方が得意だったため接客はあまり好きではなく、店長になるなど出世にも関心がなかった。
薬剤についての興味の方が人間に対する興味より大きく、どちらかといえば人づきあいは苦手だった。
しかし知識は誰よりもあったので、すぐに頼られる存在になった。
反対に妻は、とても積極的で人と関わることが大好きだった。
知識よりも人間性の愛嬌で店長にまでのぼりつめた。
正反対の二人が次第に惹かれあうのに時間はかからなかった。
