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三日月の夜に

第3章 疑惑

それからルナはいなくなることなく、毎日毎日、お気に入りのソファで過ごした。


星夜はまたルナがいなくなるのが心配で、出掛ける時や就寝前には必ず施錠を確認した。


花織は帰ってきてルナをみると驚いた。

「ルナちゃ~ん!帰ってきたのね!よかったわね」

星夜は、なんとなく他人行儀に感じた。


どうしてなのかはわからない。

でも同じ家族の言葉というよりは、親しい友人の言葉のようだった。


それでもまだ、星夜は気にしていなかった。

ルナがいてくれて、よかった。

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