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三日月の夜に

第3章 疑惑

ルナがいなくなってから3日がたった。

この日も星夜は残業をして暗い部屋に帰ってきた。


あの日と同じように、窓があいていた。

そして、あのいつものソファに、ルナがいた。


星夜を見ると、目を輝かせてニャーと鳴いた。


星夜の心臓が息をふきかえした。

3日間止まっていて、その分をとりもどそうとするかのように、力強く拍動した。

星夜はルナにかけより抱きしめた。


嬉しくて安心して、涙が出た。


ルナは星夜の気持ちをわかっているのかわからないのか、まぁるい目をただ輝かせて喉をならした。


この日、花織は帰ってこなかった。

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