テキストサイズ

もう1度好きになってもいいですか?

第2章 最悪の再会

〜駿 side〜
俺は下へ降りていく人を掻き分け、上へ上がって行く。
「あっ!
駿く〜ん、一緒に帰らない?」
女が俺に話しかけてきた。
そんな暇、ないっつうのに。
「悪りぃ。今、急いでんだ」
「わかった。じゃーね」

「はぁはぁ、いねぇじゃん」
俺は屋上に立って、あいつを探した。
「…まさかっ。くっそ」
俺は最悪の事態を想定して、はしりだした。
「純平、頼む。やめてくれ」
純平の言葉が頭をよぎる。
『俺はあいつを待ってんだよ。
あいつが俺に会いに来てくれるのを』
「純平〜‼」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ