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第2章 最悪の再会

〜杏 side〜
「本橋 純平?
純?」
あたしはつぶやくように聞き返した。
本橋 純平は、目を見開いた。
「お前、なんで?
…まさか。
お前、あん?山本 杏?」
「そう、だよ」
「純平!」
駿は、息を切らせながら、叫んだ。
「駿」
「帰るぞ」
「あっ、あぁ」
2人は、帰って行った。
「…ず?杏?」
あたしは彩が呼んでいるのに全く気づかなかった。「あ、ごめん。彩。」
「わたしたちも帰ろ」
「うん」
あたしたちは校舎を出ても一言も喋らなかった。
彩があたしに気をつかってくれているのが分かって申し訳なかった。
「杏」
「ん?」
「ちょっと行こっか?」
「へ?」

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