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もう1度好きになってもいいですか?

第3章 元に戻って

パシッ パシッ パシッ パシッ
こぎみよい音が静かなグラウンドに響く。
キャッチボールをする間は、無心でいられた。

「どけ。純平のバッテリーは俺だ。」
駿がミットを構えながら言った。
あたしがぼーっと突っ立っていると、いつの間にか来ていた彩に腕を引っ張られた。

「練習のジャマになるでしょ。私たち、マネージャーは見てるだけ。」
「ちょっと、彩!何で純…、本橋が入ってること、言わなかったの!」
「…っ。昨日、杏の紹介した後に駿に言われたのよ。やめとけって。」
彩が申し訳なさそうに言った。
「…っ。何で‼」
「駿は、杏と本橋とのこと。薄々勘づいているみたいよ。」
「本橋、言わないから、杏が言ってあげなよ。駿、辛そうだよ。」
「彩。もしかして…。」
「そうだよ。駿のこと、杏がくるずっと前から好きよ。」

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