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もう1度好きになってもいいですか?

第4章 ふたりの過去

『なのに、やっと会えたのに…純は別人みたいになってて』

あたしはまた、しゃくり上げそうになる。

「お、おい!泣くなよ。純平だってな、いろいろあったんだよ。」

慌てたように駿が言う。

『いろいろって?』

「わかんねえよ。俺には、詳しく教えてくれねえし。まぁ、お前が素直になって聞いてみたら、教えてくれるんじゃね?」

本当だろうか。純はあたしに素直に教えてくれるのだろうか。

そんなことを考えているうちに家に着いた。

「お前んち、ここか?部屋までおぶってってやるよ。」

『え、いいよ。悪いし。』

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